学生時代、ぼんやりした視界の中でわけもわからないまま考えていた日々は、振り返ると少し恥ずかしいものですが、今の自分の土台になっているように思います。最近は社会に出て建築がつくられる様を目の当たりにし、ものや空間への解像度が少しずつ上がる喜びがある一方で、当時の自分が少し羨ましくなり、たまにわざと目を細めたりしてしまいます。田原迫はるか